1998年出版。出版後数年のうちに初読みしたと記憶していますが、また読みたくなりセールで購入。映画の方もノベルを読む前に観ましたが、ノベルの方が好きです。作者の岩井俊二さんは本業はもちろん映画監督ですが、文章をお書きになる才能もあるのだとビックリした記憶があります。とても切ない恋愛小説です。大好きな人はもうこの世にいない、忘れることも出来ない、本当にあの人は私の事が好きだったのか?どんなに問いかけても、亡くなった相手からの返事はない。残酷ですね…でも救いはあると思います。映画のCMにも使わていた雪山に向かって叫ぶシーンからのラストがとても好きです。