このレビューはネタバレを含みます▼
13年前実らず終わった初恋の人アルとの思い出、ミモザ。アメリカの本社から視察を兼ねてやってきたアレクサンダーとの交流の内、どこかアルを思わせる匂いに誘われるまま関係を結んでしまう。滞在期間は2週間。2人で東京にはないと思われるミモザの大樹を探しながら忘れられないひとアルへの苦い思いと、アルを思わせるアレクサンダーへの誤魔化せない気持ち。体はすぐに堕ちてしまうのに本気になるのが怖い。
ラストでわかることですがアレクサンダーは序盤ですぐに照葉だと気づいています。照葉はだいぶ経ってからですが。なので照葉の辛い気持ちや葛藤は延々綴られる中で痛いほどわかりますが、アレクサンダーもかなり切なかっただろうと。ちっとも気づいてくれない照葉と体を重ねては愛を囁き続けます。気づいてもらえなくてももう一度自分に恋して欲しいんです。終わりまで照葉サイドで話は進むのに終わってみればアレクサンダーの辛さもすごく伝わってきた。初めて体を重ねるシーンでは先に気づいてるアレクサンダーとのキスシーンがすごく長く、アレクサンダーの照葉への想いの熱さが伝わってくる。悶えながら思わずアルの名を呼んでしまったシーンでも、いいんだどんな名前で呼ばれても…と言うアレクサンダーが切ない。私は好きですがかなり受けがウダウダ悩むのでそういうのが苦手でなければマル。同じ言葉や表現が多かった点で−1にしました。