弘徽殿の女御の視点から物語りが描かれているので、今までの源氏物語を読み飽きた、という方も面白いと思う。
ただ、作者が弘徽殿の女御ファンなため、彼女の味方すぎ。
「可愛い女には馬鹿でもなれるが、恐い女に賢くないとなれない」というような台詞があるが、同意できない。
男に可愛がられる女というのは、顔カタチが良いだけではなくその中身も可愛く優しく、相手を思いやるこ事ができ、「甘える」という賢さを持っている。
弘徽殿の女御は、「男を立てる生き方」が下手な馬鹿な女だ。
ホステス なら、仕事のできない三流以下。
私は女だが、共に夜を過ごすなら癒される女性を選ぶ。
桐壺の更衣、紫の上、倫子のような。
「可愛い」は正義だ。