このレビューはネタバレを含みます▼
はんなり舞妓さんものを読みたい気分だったのですが、一花はだいぶそれとは遠い舞妓さんでした。
そもそも、話し方からして福井弁丸出しで京都・花街の香りが感じられないのです。ただ、おっとりマイペースで福井弁全開の彼女とTHE京都なプライド高い大旦那との掛け合いは笑えます。恋的なものはまだ?というか全くなく、大旦那は一花のご贔屓になりますが、兄弟や師弟的で、まさしく、育てるといった感じです。また、お話に絡んでくる事件は本当にク◯な悪党が引き起こす最低最悪なものです。一花と言う明るいキャラクターのドタバタと真逆な、どす黒いそれに読手としては嫌悪感でいっぱいになると思います。一巻は特に女性は目を背けたくなるような場面がありますのでご注意を。周囲で起こる様々な事件を乗り越えて一花は素敵な舞妓さんになれるのか。『だんねや。にんならぁん。』最初は違和感のあった一花の福井弁もだんだんとクセになります。