ネタバレ・感想あり桜桃のレビュー

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ちょっと難解
2024年7月21日
太宰の作品には難解なものも多いですが、これも難解な作品の一つです。短い作品で簡単に読めそうですが、内容は難しいので何度も読み直しています。無料なので、チェレンジするのにちょうどいいと思います。
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夫として、父として
ネタバレ
2023年6月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公の感情のねじれが、特に酒場でさくらんぼを食べる姿の描写によって深く表現されている作品だと思いました。彼自身、一人の夫かつ三人の子供の父であるという、責任を持たなければならない存在であることをうっすらと自覚している様子が感じられます。一方で、それにも関わらずいつも遊びに逃げてしまう自分に対する罪悪感は、様々な比喩表現から感じることができます。子供も親も大事な存在であるがゆえに即時に答えを出せないような深い悩みも、さらりと話の中に描き出す、作者太宰治のセンスが生かされていると思いました。
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作家名: 太宰治
出版社: 青空文庫
雑誌: 青空文庫