このレビューはネタバレを含みます▼
孔子とその弟子である子路について描かれた短編小説です。中島敦の作品は『山月記』くらいしか読んだことがなく、論語に至っては全く読んだことがない状態で読んだので、馴染みのない表現や漢字にかなり苦労しながら読みました(笑)孔子の弟子達は彼と全く考えを同じくしている訳ではありませんが、それでも端々から師に対する大きな思慕と尊敬の念が感じられ、また師は弟子を深く慈しみ、両者の関係の良さに心がほんのりあたたかくなります。子路の実直さが愛おしい。機会があったら論語にも挑戦してみたいです。