ヒーローは、女性に対しては稀にみるほどの博愛精神の持ち主で、女性が恋する気持ちがわかります。そして逆に、女性にもてすぎて、ヒロインが信頼できない気持ちもよくわかります。
とは言え、そんなヒーローも、十字軍に参加して心を入れ替えて帰郷したという設定です。
「黒薔薇の騎士」は複数の作家によるシリーズ物で、私は先にシャーリー・アントンの「聖戦の報酬」を読んでいたので、そのヒーローのバーナードが登場したのが嬉しかったです。
二人のすれ違いにイライラしたり、ハラハラしたけど、一気読みできる面白さがありました。ただ、読後に幸せに浸れるかというと、それは微妙なので、マイナス1にしました。