言わずと知れた名作。
何度もタイトルを聞いていたことと、あらすじに興味を惹かれ手に取った。
内容と言えば、SFというものに分類されるのだろうか。科学技術の発展が目覚ましく、映像作品や本等で進歩した様々なSFに触れ合える現代に読むと、率直にいえば「まあどこかで見聞きしたような、大枠は想像の範囲内におさまる内容」という思いが拭えない。
今読んで楽しむとすれば、最先端のように描かれている技術や研究内容の成果ではなく、主人公チャーリーの心情の揺れ動きを感じることにあるように思う。
興味深く読めたが、今この内容を発表したとしても名作にはならなかっただろうなという感想を持った。
とはいえ、知的障害や認知症など、昨今よく取り上げられる話題とつなげて考えることもでき色々考えさせられる内容で、例えば読書感想文などにはぴったりだ。それなりには楽しめる。