このレビューはネタバレを含みます▼
この作品に登場する人達の多くがパリに対して嫌な思いをしている人たちばかりだけど、最後は決まってパリに対して好感を持っている人達が大半なことが印象的だった。パリは華やかな印象しかもっていなかったが、中身を読んでいくと良くも悪くも個性的な街なことであるのは意外であったし、お世辞にもパリに住んでみたいとは思えなかった。だけど、このパリという街に住んでいる人達は一様に自分というものをもっていて、かっこいいなと思った。自分が住めるとは思わないから、一度はパリを訪れてみたいなと思えた。