終戦(敗戦)時を舞台に、生死を境にした若き軍人たちのシリーズ小説。
スピンオフ形式ですが、どれも1冊ごと違うストーリーで別々で読めます。
シーモアではレビューがないけど、他サイトでは評判がすごく良いシリーズ。
まとめ買いしましたが、超正解!!!
BLとは思えないほど取材力の高い背景のしっかりしたストーリー。
読み応え余韻ともにどの話も深い。
可愛いがられ末っ子の優しいユキ。
憧れてた地元名家の坊ちゃんの身代わりとして特攻(死の撃墜)に行くことに決める。
ユキが一途で健気。
子供の頃は賢く優しかった坊ちゃんが、気難しい。
ユキが可哀想で相当に切ない。
後半の展開が驚きでしたが、良かったです。
2冊目(碧のかたみ)はユキの兄が出てきます。
本編では名前しか出ないけど、書き下ろしのような番外編に本作の後日談がある!
本作好きな方には2作目もぜひオススメ!
2-4作目は南方ラバウルの航空隊が舞台。
脇役で少しつながってたりするけど、やはりどれも全く別のストーリーです。
終戦間際での生死の過酷な戦闘状況でのお話。
読んでて身を切るようにすごく切ない(泣)!
舞台が古いので読みはじめはとっつきにくく感じる巻もあるけど、心理描写が丁寧で、読み進めていくとどんどん話に惹きこまれる。
当時の出撃状況など、かなり詳細な背景描写。
戦闘機や整備など(宮崎駿じゃないけど)どう見ても男性好みの分野(でBL!?)。
どういった方が書いてるんだろうと、すごく興味が惹かれましたがあとがきもないのでわからない。
ネットで見る作者さんらしき発言は腐女子ぽかったですが(笑、男性が書いてるのかと思った)。
いずれにせよ、すごい!脱帽!の筆力をお持ちの作者さんです。
読めて良かった。。
出会えて良かった。。
当時の過酷さ、今の平和の有難さが身に沁みる。。
印象深いお話ばかりでした。。
特に4作目ローレライ!
切なくて、哀しくて、愛しかった。。
読み終わって、それでもまだお話から離れがたくて、、
表紙絵の青い目を見るだけで涙が出そう。。
余韻残りまくりです。
年に1冊で新刊が出てる。
<1天球儀の海→2碧のかたみ→3彩雲の城→4蒼穹のローレライ(電子未発刊:→5プルメリアのころ。、碧のかたみメインの短編集・郵便飛行機より愛を込めて)>
早く電子発刊して欲しい~!
間違いなく、作者さん買いしていきます!