ネタバレ・感想あり春のソナタのレビュー

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不完全さへの温かな眼差し
ネタバレ
2026年6月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 音楽の才能を持ちながら、その才能を人生とどう結びつけるべきか迷う少年の揺らぎを繊細に描き出した本作

夢や恋だけではなく、父への敬愛と反発が複雑に絡み合う思春期の心の輪郭を丁寧にすくい上げている点が魅力
年上の女性への憧れも幼馴染への想いも、どちらか一方に割り切れない十七歳らしい感情として自然に胸へ届く‥
さらに印象深いのは、大人たちが決して完成された存在ではなく、それぞれに弱さや迷いを抱えながら生きていること
音楽を題材にしながらも、これは才能の物語というより、人が自分の人生を選び取るまでの成長の物語

読後には、春という季節そのもののような瑞々しい余韻と、人間の不完全さへの温かな眼差しが心に残る一冊です
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いちご同盟と同じく
2024年3月24日
ピアノをやっている主人公が、勝手な弾き方をして認められない、というのが出てきます。こういう内容の小説を読んでいたので、「のだめカンタービレ」もすんなり入りました。
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作家名: 三田誠広
出版社: 集英社
雑誌: 集英社文庫