「過去は変えられなくとも心ひとつで人はどんな辛い現実も乗り越えていける」実際はとても難しい事だけど、本当にその通りだなと思いながら読み終えました。私自身後悔ばかりの人生で、過去に戻ってやり直したいと思う事もしばしばですが、今日の自分が明日の自分を作り未来へ繋がっていくのだなと、過去は変えられなくても未来は変える事ができるのだなと改めて考えさせられました。この物語の登場人物たちも結局現実は変えられなかったけど、会いたかった人、伝えたかった言葉と向き合う事で違う生き方を見つける事ができました。4回は泣けなかったけど、ホロリとする、とても温かいお話ばかりでした。映画も観ましたが、映画の方がわかりやすいと思いました。本作では表面的だった人物像が魅力的に表現されていて共感できたし、謎のまま完結してしまったワンピースの女性の過去にも触れていて、ちゃんと納得できました。本作を読んだだけでは物足りなかったと思います。