ネタバレ・感想あり呪われた王子と糸紡ぎの姫君ご主人様の淫らなお仕置きのレビュー

北山すずなことね壱花

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RyoMe さん

(女性/50代) 総レビュー数：344件

思わずホロリ

ネタバレ

2016年1月8日

このレビューはネタバレを含みます▼ 初代国王が魔界の王だった魔国に住むヒロインは、伯爵の父を亡くした後、義母と二人の義姉に虐げられる毎日を送っていた。
友達は桑畑に住むシルクを紡ぐ妖精たちだけで、親同士が決めた婚約者の王子から婚約破棄を言い渡され、行き場もなく孤独で一杯のところを、得体の知れない魔導師に召使いとして拾われてしまう。
プロローグから北山ワールド全開で、目が点になりました～。
こちらのお話はファンタジー設定なのですが、前に読んだ執事モノより若干シリアス寄りかな～と感じました。
ヒロインがシンデレラを想わせるような境遇で育った為、控え目でケナゲ過ぎてちょっと卑屈なんですね。
つい、ホロリとしてしまって。
でも、やはり、この作家さんの世界観は独特で面白いですね～。
骨格はしっかりしていますから、ぶっとんだシチュエーションでも上手くまとまっていき、安心して読むことが出来ます。
豚頭紳士がもう、何でこんなの思いついたんだろうって、この作家さん、天才なの？と腹筋崩壊するほど笑った。
でも敬語な紳士で素敵…和みました。
ヒーローはテンプレ俺様なハズなのに、可愛すぎた～。
そして優しい～。
イラストの豚頭紳士を描いた絵師さんは大変だっと思うのですが、素晴らしい表現力でした。
北山さんのブログで番外編が読めるのですが、こちらの作品は、一般公開用の番外編が、執事モノと同じノリで面白かった～。