このレビューはネタバレを含みます▼
タイトルからオカルトやホラーを想像してしまいますが、物の怪=おかま、小町=評判の美しい娘、という意味です。
おかまバーのバーテンダーの佐々木京一(24才)が中高6年間ずっと憧れながらつっけんどんな態度をとっていた同級生で現在高校教師の光橋航洋と再会してというお話で、京一が口が悪くてどうしようって感じなのですが、美人おかまちゃんの樹里のサポートを受けながら少しずつ...ってなります。
綺月先生のおかまちゃんのお話大好きです。「トリッキー・ゲーム」は泣いて笑いました。下品で切なくて、おかまって差別用語みたいなのですけど、綺月先生のおかまちゃんに注ぐ眼差しがとっても優しくて、素敵なエンディングをご用意されるので読んでいて愛を感じます。
メインは航洋×京一ですが、小峰×樹里の方がよかったです。幸せなお話でした。
2010年10月 挿絵あり