ネタバレ・感想ありSKYBOUNDのレビュー

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短編映画のよう
2025年4月11日
時代背景が第二世界大戦末期のドイツ軍ということもあり、全体的に重苦しい感じがしました。日本も同じ敗戦国なのでかなり感情移入して読むことが出来ました。なので、少し読むのが辛かった・・でも最後は、一筋の光が見えるような終わり方で良かった。余韻が残るお話です。
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戦時下での緊張と緩和
2024年12月29日
「1945年、ドイツ。」
…で始まるため惨憺たる国状と戦況に読者を誘い少しシリアスです。しかも戦時中の軍隊では同性愛は処罰の対象だったはず。そのため今作のような軍関係者のBLは終始緊張感があってラストまで気が抜けませんでした。
ドイツ軍戦闘機エースパイロットのフォークト少尉と戦闘機の整備士フェリックス。
このフェリックスの想いが純粋で良かった。少尉が乗り飛び立つ戦闘機を無事に戻ってきてと祈る想いに胸が傷み、憧れの少尉と2人きりで会話をする場面ではこちらまで胸が高鳴りました。
少尉と整備士という2人の秘めた想いが厳しい戦況下でどのように育まれどのような結末を迎えるのか。最後までハラハラしましたが少尉の英断にできる男は違うな!と。
不謹慎かもしれませんがロシアやウクライナにも思いを馳せてしまう作品、短編ですがとても良かったです。
戦争中のお話
2024年2月17日
☆4,5くらいです。短編でしっとりと、主人公の行く末だけを追って読み進められました。ハッピーエンドが欲しくてBLラノベを読んでいるようなものなので、どことなく薄幸な影を持つ主人公2人に、祈るような気持ちで、久しぶりにドギドキしながら読みました。
何故評価が低いのか
2024年1月8日
どちらが受けか攻めか分からず、リバかどうかも分からず(リバっぽいところもあるけど)エチシーンはあやふやな描写しかありません。

でも、飛行機や戦争中の日常の描写がとてもリアルでしたし、ストーリー展開もとても秀逸でした。(特にラスト)

普通に文学小説のようなところが苦手な人は無理かもしれませんが、とても良かった作品です。あ、タヒネタではありません。大丈夫です。
洋画のワンシーンのよう
ネタバレ
2021年6月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1945年、ドイツ--とくれば第2次世界大戦。2年前の2月に日本軍もドイツ軍も各地で大敗を喫し、9月にイタリアが降伏。くだんの1945年は5月にドイツ、8月に日本が降伏し戦争が終結した年。このお話では、その敗戦まで秒読みのドイツで戦闘機パイロットのフォークト少尉とフェリックス整備兵の間に生まれた恋情が物語られます。
お話には書かれていませんが、フェリックス(Felix)を辞書で引くと、ラテン語で幸福(happy)、幸運(lucky)を意味する名前なのだそう。あぁ、それで「幸運に恵まれた男だな」という発言なんですね。
フォローしている方のレビューに(また)ふらふらと誘われて読み、想像していた以上の官能的な描写にやられました(黒手袋を外した手を見つめた…?なんてエロティック!)。
読み始めから終わりまで、時に観客となり、時に監督となって映像を観ているように人物が動き戦闘機が飛び、爆音が響きピアノの旋律が流れました。
言葉少なに交わす会話と意味ありげな視線。作品に饒舌さを求める方は「?」となりそう。でも映画『モーリス』や『君の名前で僕を呼んで』などの空気感がお好きな方なら、きっとお気に召すはず。
戦場のロマンス
ネタバレ
2021年6月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1945年、戦況が悪化していくドイツで生きる伝説のような戦闘機のパイロット、バルドゥル・フォークト少尉と整備兵のフェリックス。フェリックスは少尉に憧れていて日々無事を祈りながらサポートしています。ある夜フェリックスは少尉から名前を呼ばれ話しかけられます。名前を覚えてくれていたことに驚くフェリックス。煙を上げながら戻ってきた戦闘機から少尉を機外に引きずり出したフェリックスは少尉を病室に見舞った時、休養をとるため週末家に帰るので一緒に来ないかと誘われます。明日をも知れぬ中で2人がどうなるのかドキドキしながら読みました。少尉目線はありませんが、ラストで彼が取った行動が全てではないかと思いました。忠犬のようなフェリックスですが、所々でプライドが垣間見えるのがリアルでした。
2016年1月 挿絵2点。
もう少しロマンスがあると良かった
2019年1月17日
戦時下で少尉と整備兵、いよいよ敗戦の色も濃くそんな中でのロマンス。期待しすぎてしまったといえばそれまでなのですが、少尉が整備兵にどうして惚れたのかがはっきりしなくて同性愛者が他にいないから?と思ってしまうくらい残念。明日死ぬかもしれない状況下だからこその情熱がもう少し読みたかったです。
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