ネタバレ・感想あり侯爵と片恋のシンデレラのレビュー

全263ページ。イラストなし。30歳位×16歳。舞台は19世紀英国風で伯爵と使用人のマイフェアレディ系シンデレラストーリーです。受は天涯孤独で教会で育ち伯爵家の使用人となる健気タイプ、攻は基本的には優しく甘い伯爵です。ただし伯爵がある一点において潔癖なほど嫌悪する事柄があり、そのせいで受に対して態度がころころ変わるため少し微妙に感じました。受が使用人ということもあり様々な立場の使用人が出てきますが序列に関する説明や仕来たりに関する説明がほとんどないため勿体ないなと思いましたし、知識が全くない方は解りにくいかも知れません。がっかりする読み辛さはなかったですが、内容に惹き付けられるほどの見せ場もないため☆４評価のつもりでした。ですが、ネタバレになるため詳細はさけますが本編最後に『家令』と出たのが疑問で、家令は上位職ではあれど使用人のはずですので大事なオチによくわからない疑問があり残念で☆３評価です。

表紙絵＋作家買い。秋山さんの作品の中でもかなり甘々で受けに優しい世界の初心者向けBLです。健気な受けに、スパダリな気高い爵位イケメン攻め。あらすじやエロも予想通りに進む特筆することのないテンプレ女装シンデレラもの。毒のあるハードな展開や秋山さんらしい無理矢理系なエロ、といった個性は本作には見受けられませんでした。作家名確認しななかったら秋山さんって解らないレベル。BL慣れした自分には少し退屈なストーリーでした。