冒頭の段階で、父親とのすれ違いから受けた主人公の心情描写から興味を持って読んでみました。
結果…途中には少しハラハラする展開もありながらも、上手く纏まってたなぁという印象だけ残りました。
そう、上手く纏まってるんですが…それ故にはみ出してるところがないんでしょうね。
心に引っ掛かりを残すようなものがないというか…。
主人公は嫌みがない代わりに特段好き!というには今一つ何かが足りない。望みが無さすぎて人間味がないのかな。
お相手に関しても同じですね。
父親が母親に対して本当のところどう感じていたのかとかも語られることもなく…何かをもう少し掘り下げて描いてあれば良かったのかもとは思うのですが…。
切ない系のお話として期待してましたが、ちょっと望んでたのと違ってました。
可もなく不可もなく…という印象ですね。