結構好きで何度も読み返す作品です。でもイヤだなーと感じる部分もある。一途なヒーローが父親のせいでヒロインを誤解し別れ別れになるのだけど、すっかり放蕩者になってしまって残念。再会してまたゾッコンになるからいいというものでもなくて同じ階級の女性と不倫もしているし、あの時代の杜撰な避妊の現状からしてモラルも無ければ慎みも無く…ヒロインと上手くいってからも少しも恥じてないのでガッカリ。ベタ惚れから始まってないけどヒロインの妹が結婚するお相手の方が好印象かも。月がどうのこうの描写もぶっちゃけサムイ。ぶつぶつ独り言をつぶやくヒロイン。その本音をこっそり聞いて喜ぶヒーロー。これも私の感覚では好きなものではなかったです。