和服の未亡人が久しぶりに男と肌を合わせ、目下の欲求不満を解消し渇きをいやす。登場人物いずれもハッピー。大いに結構。男女が一戦を終え、シャワーを一緒に浴びたりと、女性にとっては嬉しいと感じる手厚いアフターフォロー。このアフタープレイ描写の充実さが本作の特長。ただ難を言えば、ヒロインの出身である九州ことばがここでは読者の気持ちをクールダウンさせる方向に作用すること。いや、わかりますよ。その土地土地の人々がみな標準語でよがるわけもないし。でも、性愛小説にコテコテの訛りは違和感しかないですよ。たとえはんなりの京都弁であっても。内容の充実度で星3つ。標準語だったら4つでもよかった。