ネタバレ・感想あり新源氏物語 霧ふかき宇治の恋のレビュー

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薫が切ない
ネタバレ
2023年4月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 田辺先生の新源氏物語の宇治十帖にあたる本がこちら。こちらの作品では二人の貴公子(薫と匂宮)が出てきますが、圧倒的に心が惹かれるのは薫です(匂宮は女ったらしで傲慢に感じる)。世間的には光源氏の息子となっている薫ですが、実は女三宮が柏木と不義密通をして産まれた子供‥本人も子供の頃から違和感を感じていてそのせいか厭世的です。宇治の大君に先立たれ、その異母妹の浮舟に(大君ほどではないにせよ)想いを寄せるも、匂宮と浮気されて、最終的に浮舟はいろんな柵を捨てて出家するのですが、薫は浮舟を諦めきれず‥‥読みきった後、薫がとても切なく不憫になりました。
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