作者さん買いです。
珍しくファンタジーかと思いきや、吸血鬼ではなく吸血癖(ヒロイン談)の一風変わった恋愛ものでした。
超肉食同士で、読み始めて早々から積極的にベッドイン…と思ったらいきなり暴言吐かれちゃう展開が面白いです。
ヒロインもヒーローも性的に奔放なのが苦手な方はご注意を。といっても、2人が関係を持ってからはお互いに一途です。
ヒーローの葛藤はかなり特殊で重いけれど、必要以上には感じさせない話運びと、ほどよい息抜き感のある文章はさすがです。
前半は心を許していく過程で、後半はヒロインが痛い目に遭ったり切ない苦しい展開。
しっかりストーリーを楽しめて、あからさまなセリフも多発しているのにあっけらかんと出てくるためか嫌悪感が湧きません。濃厚だけど下品にならないギリギリを攻めているエロ描写も最高。
青井さん作品はやっぱり外れがないな、と改めて思いました。