このレビューはネタバレを含みます▼
一般的な飼い犬ではなく、盲導犬としてパートナー、そして家族に寄り添い続けた、クイールの生涯を一冊にまとめた写真集です。盲導犬である以上厳しい訓練をこなし続け、認定された後も訓練通り人間の安全を守り続ける必要があったのですから、心の奥ではもっと自由に遊びたいという思いも持っていたかもしれません。それでも、パートナーは最期に感謝の言葉を遺し、家族にも温かく見送ってもらえたことを考えると、クイールの存在は周囲の人々にとって無くてはならない大切な存在であり、一匹の犬としての冥利につきるものだったのではないでしょうか。いろんな写真を眺めては、そんなことを思い浮かべていました。