犬の姿にも人の姿にもなれる犬人達。人としては変態だけど犬としてならよく理解できるその行動原理は、最初はモヤったけど読み進めるうちにだんだん慣れてくる。
作品の内容は、おもちゃ箱のような印象。2巻のシロカブトという名のパンダについてやヒロインである女王の政治力は特に(ヒロインが10歳だから仕方ないのだろうけど今後の国のあり方が少々不安になる)。まるで中学生くらいの子供向けのライトノベルとなっている。本当は★2つにしたいところだが、私は犬が大好きなのでオマケで★3つ。
2巻は1巻以上に誤字脱字が多く、出版社は校正の仕事しろ、作者は発刊前に自分の作品を読み返せと言いたい。あと、作者は国語を勉強しなおした方がいい。「~~様」と呼ぶ人に対して「彼は~~申しています。」って、いきなり謙譲語?「彼」を呼ぶ時に様づけなのに?そこは「仰っています」でしょう。他作者他作品の「申しておられます(申されています)」も、そもそも本来は尊敬語じゃないし。「早急(さっきゅう)」を「そうきゅう」と読んでも良しとされた経緯と同じ。大勢の人が間違いすぎて結局最後には世間に承認された形。それにしても今回はどう見ても尊敬語ではない。作品の内容とヒロインの年齢に比例して文章力というより国語力も幼い感じで、今後頑張って欲しい。まずは尊敬語と謙譲語の違いを学びなおしてから作品を創り上げていくのはいかがだろうか。