このレビューはネタバレを含みます▼
けっこうHQに凝って何冊も読んでますが、婚外子がこれほどヒロインに救いのない状態で出てくるのも珍しい。愛人死んだとか置き去りとか夫の子じゃなかったとかどこか救いがあるもんですよ。寝耳に水の妻のところに完璧な証拠と美人の愛人本人で登場とは夫のゲスさを証明するためとはいえ残酷すぎる。おまけに夫は記憶喪失で、記憶を取り戻す過程で過去のトラウマやら不実な言動やら出てきて、そして愛がどうしたこうした。うざいと正直思った。本来ならHQ小説の醍醐味というべきところでドキドキするはずなのに、これは全然共感できなかった。一つには日本語が下手。途中、「作文を読んでる気がすんなぁ」と思った。