※ややネタバレ?大きいネタバレはないですが注意です。作品の雰囲気等はバレてしまうかも。
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10年ぶりの再会も狂わせたのか、2人の中に禁忌の感情が芽生えていく。その描写の表現がとても素晴らしかったです。最初の入りや所々回想される2人の幼少期もグッときました、、、
砂夫くんには母性やら愛情やら恋愛感情やらたくさんの複雑な感情が湧くくらい愛おしいです😊
登場人物の言葉や一文一文が丁寧で頭の中で情景が思い描きやすかったです。(脇役は若干情報に欠けますが😩)伏線もしっかり回収されております。ページを捲るたびに2人に負の影がチラつき、自分の中でいくつか結末を予想していたので心の準備はしていたつもりですが、やはり読了後の余韻は重いです。
欲を言えばラストシーンはもう少し丁寧に詰めてほしかった!!割とあっさりしてて、惜しいと感じました。最後まで姉弟でしたね…ですが、文章のところどころにエロティズムを感じてとてもよかった。。。
この作者さんにはお姉さんが2人いらっしゃいますが、ふたりとも自死されているのでこの物語をどのような心情で書いていたかを想像すると胸がつっかえるような気持ちになりました。登場人物の姉と重ねていた部分もあるのでしょうか、切ないですね…。(勝手に解釈すな)
名作なので読み返したいですが、重いので覚悟がいりそうです。