読んだ人に薦められ、迷いながら購入。文章に独特の癖などあって読みにくいこともあるけど、くだくだしてなくて簡潔に読めて楽。ストーリーは凄くいい感じで掘り出し物でした。伏線回収もバッチリで読後感が素晴らしい。物語は短い数日間の出来事、それが長編一冊分になっていて、だらだらしない流れが好みだった。この作品はまじで映像で見てみたいと思った。それはどの場面でも想像するだけでわくわくさせられてしまったから。読者の誰もが想像力に恵まれているわけではないからアニメなんかで映像化、もしくはコミカライズをお願いしたい。この作者の他の作品も読んでみたかったけど全然出ていなくてがっかり。もう書いてないの?こんなセンスの持ち主が何作か書いたらどーんと売れそうなのに。出版社は頑張ってくれない?私はいつかこの作品の地下の迷路、巨大な透明の球体の中の天空都市を映像で見てみたいよ。鮮やかな映像ありきの作品だと思えるのに、表紙絵が暗くて地味なのが溜息でした。