さいきん、電子書籍に長野先生の作品が増えて、とても嬉しいです。
独自のフィルターを通して表現される世界にどっぷりと浸ると、読了後、平凡だった日常が、ちょっとだけ新鮮に感じます。
あらすじを読まずに読みました。
読みはじめて数分後、アッと気がつく驚きがあります。
ほんとうに、見事に騙されたので。ページの向こうで、長野先生にクスクス笑われているようにさえ感じました。
知ってるんですよ。ときどき、こうした仕掛けをする作家さんだってことは。でも、まいかい、騙される。
それが楽しいんですが。アッと気がついたら、また最初のページに戻りたくなって、今度は「ぼく」でなく、それの視点になって読み返しました。
あらすじ、絶対に読まないほうがいいですよ。