このレビューはネタバレを含みます▼
主人公が一流の会社で働きつめてようやく手にした昇格地位でありながら、その実態は法に背くことを行う内容だったという、とても危険なシナリオが展開されていきます。結論からいえばこの危険な行為が原因で乗村は公安機関に捕まってしまう運命なのですが、果たして正しい行為とは何であるかを読者に考えさせるような内容だと思います。自らの出世とお金儲けを優先するのであれば、作品中で乗村のやったことは正しいでしょうし、逆にルールをきちんと守って生きるのであれば、行ったことは不正であると判断できます。この二つの間の葛藤がつらいといえます。