ネタバレ・感想あり後宮夢譚風を呼ぶ花嫁のレビュー

姫野百合水綺鏡夜

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eri さん

(女性/50代) 総レビュー数：250件

３世代に渡る波乱のストーリーです☆

ネタバレ

2017年6月5日

このレビューはネタバレを含みます▼ 303ページでした。ヒロインは元文官だった祖父とたった二人で暮らしています。祖父譲りの書物の知識があり、美人なので街の男に言い寄られても、その賢さで上手く追い払っていましたが…ヒーローに出逢い、気に入られ、後宮に強引に連れて行かれます。
ヒロインが最初に出会った時のヒーローは『だらしなく、お飾りの皇帝で、遊び人』を体現したような最低な男だと思い反発しますが、実はそういう風に“演じて”いることが分かって… と、ストーリーがどんどん進んでいきます。
ヒーローの側近のような“雑用係”の男がかなりいい味を出していて、主人公２人を諫めたり助けたり…とステキな人で印象的でした。助演男優賞です！（笑）
ヒロインは無理矢理連れて来られて、大きな陰謀に巻き込まれたような形ですが、実はヒーロー・ヒロイン・策士の雑用係の祖父達と亡き両親達が関わる大きな事件があり、ヒロイン自身にもすごく関係があると知り、ヒーローを支えていきます。
そして過去について口を閉ざし、ヒロインを育ててきた病床の祖父とのシーンは泣けました～！
ヒロインについては…陰謀にまみれた後宮で美しく賢く立ち振る舞う姿はとっても素敵でした！！賢く聡く、余計なことは言わないし、ヒーローにとって癒しの存在のヒロインです。（作品紹介文では勝ち気な女かと思ったけど全然大丈夫でしたよ♡）
最後は、ヒーローが満を持して仲間達と一緒に悪と立ち向かいます！そして新しい時代をヒロインと築いていくんだろうなと思わせる爽やかなハッピーエンドでした。ラブ描写や回数は控えめなので、ストーリー重視の方にオススメします☆彡