ネタバレ・感想ありニューロマンサーのレビュー

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難解なるサイバーパンクの代名詞的作品
ネタバレ
2026年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ サイバネティクス技術が発達した近未来、電脳空間をハッキング(ジャックイン)して情報を盗み出すハッカーだったケイスという男が主人公の、サイバーパンクの代名詞的作品

第一章の舞台である電脳都市と化した千葉市はいわゆるサイバーパンクのイメージであるネオンと漢字の看板がギラギラした、混沌としたアジアの都市という雰囲気が描写から感じ取れて、世界観にワクワクさせられるのですが…肝心の本編は説明無しに次々と出てくる造語の数々。それが何なのか、物なのか場所なのか誰が何をしてるのか、ぱっと読んだだけでは理解できない曖昧で抽象的・間接的な表現だらけで非常に読みにくく若干
苦痛でさえあり、ある種の前衛的な詩を読んでいるかのようにすら思えます

ところが読み進めていくうちに独特の文体に目と頭が慣れてくるのか、意外にもスラスラ読み進んで状況が理解できるようになる。そんな読書体験を与えてくれます
前半の状況の分からなさから後半へ進むにつれて理解ができる展開は読んでてとても面白く、理解した上でもう一度読み直したくなるので個人的には★4ですが万人に進められるかというと確実に違うので★3です

以下は大まかなあらすじですネタバレのため最後に書かせていただきました

元ハッカー(作中世界ではカウボーイと呼称される)のケイスは、以前受けた依頼で犯した契約違反のペナルティで、二度と電脳世界へジャックインができないように毒物を注射され、千葉市でその日暮らしをしていた
ところがアーミテジという謎の男から、体をもとに戻す代わりにとある依頼を受けるように要請される
同じく依頼を受けたサイボーグの戦闘要員(サムライ)の女モリィ、機材担当の盗品屋フィン、撹乱要員として視覚をジャックして幻覚を見させる能力を持つアーティストのリヴィエラという個性的な仲間と依頼にあたるも、それは地球を覆う巨大電脳(AI)が自己を進化させるための壮大な計画の一部なのだった…
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