藍川京作品の愛読者のやなぎやこ。本書のトップを飾る氏の「雪の肌」につきレビューします。雪の肌の持ち主とは? 物語は主人公の男と若いホステスとの絡みで幕を開けます。このおネエちゃんが子供っぽく書かれていて、こりゃ青臭い水商売女相手のハナシで終わるのかと、自分の趣味でないスジに萎えかけていたところ、後半登場のマダムによって作品の性格は一変する。そう。こちらがメインである。そこからはまさに氏の筆グセともなっている「ねっとり」とした描写が、真打ち熟女の雪の肌を舐めるがごとく長く続く。読み応えあり。されど他の著者の作品を読んでおらず評価資格なし。ニュートラルの意味で星3つ。