ネタバレ・感想あり軍艦島の生活<1952/1970> 住宅学者西山夘三の端島住宅調査レポートのレビュー

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狭いながら暮らしは充実していた模様
ネタバレ
2022年10月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今は無人島となっており、長らく人の手が入っておらず放置されていたことで荒廃している軍艦島(長崎県端島)にある、超過密とも思える島民用集合住宅をメインにレポートした書籍です。炭鉱で有名であったこの島に所在する、コンクリート製の高層住宅は最盛期に五千人程度の規模という人口が密集して住んでいたところであり、今の時代であれば考えられないほどの狭さであったことがうかがえます。それでも当時の人々はこの建物に店や病院、風呂や寺院、映画館などに至るまで、都市機能を完結できる施設を集約していた様子です。住み心地は「常に人々が近くにいて賑やか」という点がメリットに当たるかもしれません。ですが自分ならもう少し静かな環境もほしいと思いました。
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