本当に優れたファンタジーに出会うと本を置くことができず一気に読んでしまうタチですが、この本がまさに久々のそれでした。ただのファンタジー世界…というだけでなく、そこに現実世界の資本主義の問題が大きく絡められているのが見事です。また往年のファンタジーファンとしては嬉しいことに、指輪物語や不思議の国のアリスのパロディ要素なども出てきます。ぜひ探してみて欲しいです。この続きとしてグリフィンの年という本もあるようですが、こちらはまだ電子書籍市場にはないようで残念です… シーモアさん、ぜひ書籍化の検討をお願いします。