ネタバレ・感想ありそして誰かいなくなったのレビュー

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悲劇のヒロイン「桶谷遥」
ネタバレ
2021年8月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ アガサ・クリスティ作の「そして誰もいなくなった」と同じく全ての登場人物が殺人犯だと判明する物語の冒頭のシチュエーション、そして主人公の「桶谷遥」が父親の犯した罪の代償として海へ身を投げてしまい、さらに、他の「インディアナ号の乗客」が実は「桶谷遥の父親に命を絶たれてしまった人々の遺族」で、次々に死んでいったのも殺人容疑をかけられたのも実は「演技」だったと言う物語の結末、いずれもとても素晴らしかったです。それにしましても、主人公の「桶谷遥」と言う女性、本当に気の毒です。彼女の父親の「桶谷正毅」は本当に狡い!「ホテル・コスモポリタン」の手抜き工事による火事で大勢の人を死に追いやり、何の罪もない自分の娘を被害者遺族の「処罰感情」の生け贄にしたのですから。
クリスティーを読んでから
2018年12月17日
タイトルからもわかる通り、アガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品。登場人物も舞台も日本なので、まさに日本版のそれと言えます。が、単に似たようなお話というわけではなく、意外な結末が待っています。やはり、ミステリ小説は最後の一文まで読んでこそ!作品タイトルが一字異なるその意味も最後の最後まで読んで初めて理解する事が出来るようになっています。もはや言うまでもなく、クリスティーの方を先に読んでからこちらの作品を読む事をおすすめします。
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