このレビューはネタバレを含みます▼
一冊全体を通して、とにかく数字にこだわってそれぞれの物語が展開されていく印象を受けました。各話に個性的な怖さが感じられて面白く、また取り上げている素材の選択もちょうど良いと感じます。歴史的な背景から特定の数字に対してのイメージは多くの人々に浸透しており、これに加えてそもそも13歳というのは一般的に中学一年生にあたる年齢であり、子供と大人の境界としてまさに心理的に揺れ動きやすいという点で、ある意味「怖い」という捉え方もできるのではないかと、自分としては思います。