このレビューはネタバレを含みます▼
スタープレイヤーは、自分だったら10の願いをどう使うだろうか、と小説の中に入り込んだ。
10個では無く10回であり少なくもなく多すぎも無い微妙な制限がこの話しのキモだと思う。
主人公のユヅキの性格は偽善的で魅力を感じなかったが
サブストーリーのシンシアの感情は理解出来るものがあった。
総じて軽くてスピード感のある読み易い話し。
続巻のヘブンメイカーは世界観がより大きくなり、他のスタープレイヤーとの絡みや新世界の創造など、新鮮な視点に夢中になって一晩で読んだ。
恒川氏の代表作「夜市」や他の著者は 仄暗く夢と現実を彷徨うような物が多いが、
スタープレイヤーは恒川氏の新しい一面を見せてくれた。
お気に入りの一冊に出会えた事は幸せである。