シングルマザーだった母親を亡くし1人で生きる広海17才と、妻を亡くし小1の娘を1人で育てるシンパパ三夜沢の話。小説。月村さん大好きで作者買い!毎回キュンキュン。今回は、これでもかという健気不憫受けで、もう何回涙が出たか…。広海は手負の子猫みたいに全てに警戒してて、でもそれは育ってきた環境によるもので、それでも一生懸命自分の運命を切り開こうと頑張って、偉すぎ…人のせいにしたり人間関係を諦めたりするのは簡単だけど、そうせずに自分の力で自分の責任で生きていこうとする広海、偉すぎ!!くうー泣いちゃう。弱いんだよなあ、健気不憫受け。最初、三夜沢の小1の娘のミウちゃんと手を繋ぐシーンがあってね、小1くらいの子供の手って温かくて柔らかくてしめってしっとりしてて、その手が自然に自分の中に収まってくる感じがね、わ、わかるー癒されるよね…!!と広海の戸惑いと幸福感がこちらにまで伝わってきた。広海のまわりも、単純に良い人・悪い人という構成じゃなくて、良い人にも悪い面があって、悪い人ともそれなりの関係性が築かれていて、良い悪いでは測れない人間関係が深くて面白かったです。攻めの三夜沢は、ノンケなのに17才の男の子になぜ恋愛感情を抱いたのか、仏頂面過ぎて分からなかったな、庇護欲?広海は顔が可愛いけど、だからって恋愛になるのかなあ。三夜沢溺愛短編があればその辺しっくりきただろうにな…読みたかった…三夜沢溺愛編…読みたかった…。