藍川京作品の愛読者のやなぎやこ。本書のトップを飾る氏の「鬼縛り」につきレビューします。タイトルから一瞬、浅間山麓の鬼押し出しを連想したがさにあらず。舞台は箱根。では鬼縛りとは・・・ググってね。マッサージ師をはじめとする男たちと複数の美女とが織りなすロマンスだが、亂交とはならず、短編という限られた空間に下品にならず濃密なプレイが詰め込まれている。初っ端はマッサージからSEχに突入するわけだが、ちなみに、これのパロディ版が「美しくもミダらに」(←入力制限でカナだが、実際はみだらは漢字)といえる。本作に戻ると、作品のクォリティは高い。が、いかんせん出てくる男たちがいずれも年寄り。もうちょっと若い方が作中の女たちも喜ぶんじゃなかろうか。さて、アンソロジー一冊に対してとなると、他の著者の作品を読んでおらず評価資格なし。ニュートラルの意味で星3つ。