主人公の神隠しにあって幼いころこの世界にやってきた人間の雪緒と元旦那で妖狐の白月様ですが、この二人の恋愛が一筋縄ではいかないんですよ
白月様からの求婚は実は単純に雪緒が好きだから結婚するというわけではなく
結婚して自分がさらに上の神様になるためという何とも強かでずる賢いあざとい人なんですよ、雪緒は雪緒で寂しさを感じつつも自分の持っている恋心と彼の思う恋との温度の差にショックを受けつつも、好きは好きだから恋い慕いまくってるんです
「はやく結婚しろよ」って思うんですけど、恋人以上夫婦未満なじれったいこの二人の関係が程よく良いなぁと思います
他の登場人物たちはみんな何らかの妖怪だったり神様だったりするんですが
ひと癖もふた癖もあるキャラクターばかりで読んでいて飽きず、本当に魅力的です
恋愛がメインとはいえ世界観の設定や神仏や妖等も事細かに描写があってラノベでも十分に楽しめる一作です
たまに雪緒と白月様のやりとりをキュンキュンしながら見ています
心のどこかで繋がっているのに素直じゃない二人はとてもいとおかしです!