ネタバレ・感想あり悲素(新潮文庫)のレビュー

(5.0) 2件
(5)
2件
(4)
0件
(3)
0件
(2)
0件
(1)
0件
どこから見てもノンフィクション
ネタバレ
2025年5月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 覚えています、あの和歌山カレー事件。現役のお医者様が書かれただけに、フィクションとは言い難い信憑性のある筆致。にも関わらず、カレー事件と保険金詐取を切り離しての判決には納得がいきません。人間、欲にまみれると前後の見境がつかなくなるのでしょうか、とても考えさせられる事件でした。
重く濃い内容
2024年5月8日
和歌山カレー事件が元になった小説。小説とは謳っていますが、ルポのような詳細な記述で一貫してます。
法律も医学も詳しくは無いですが、法的見地からの有罪無罪と医学的見地からの有罪無罪には隔たりがあると知り考えさせられました。
この本の主題とは別に、医療と医学の違いになんとも言えないもどかしさを感じました。医師には分からない病因が、医学者から見ると明らかにヒ素中毒だと断定できること。その差を埋めることは難しいのでしょうか?
レビューをシェアしよう!