このレビューはネタバレを含みます▼
こんな死神の鎌を勝手に渡されたらたまったもんじゃないですね…
憎いあいつを、嫌いなあの人を、殺めるとまではいかなくても天罰が下ればいいのにと思った事が生きてきた年月の中である方もいるでしょう(わたしも思いました)
でも、なんなく自分の感情だけでそんな事ができたら普通はおかしくなりますね
そんな人間の中の仄暗い部分に思いを馳せながらもヨハネの清らかさに浄化されました
天輪は理解不能な人間でしたが神谷が言うように無意識に琴音を思っていたのでしょうか
なんだかあっけない幕引きでしたが、マリコと天輪の過去をもう少しのぞき見してみたかったですね
あとがきにもあるようにこの後、鎌は誰に渡るのでしょうか
出来る事ならば2人が愛し合って生涯を全うして鎌も昇華してくれないものか…な~んて思ったりしました
ナツ之えだまめ先生のしてはダークな作品でまるで映画のように場面が変わり読ませる展開、わたしは好きです