まずweb版の時からですが、文章に褒めるところはありません。
ニュアンスは伝わるけれど間違った言葉を使うし、意味の無い格好だけの会話の仕方、同質化とでも言うような感じでみんな同じ喋り方になったりします。(真面目な話し合いの時は特に顕著)
だからと言って面白くない作品かというと、ありきたりだけどコンセプトは面白いので物語がひと段落する位まではおもしろく、自分はアフ〇リのあたりまではがんばって読みました。
なので書籍の方ではしばらくは大丈夫と言いたいところですが、
書籍版で出ずっぱりで登場する新キャラのユノーは、作家の悪い部分を出版社が理解しておらず、その悪い部分を作品全体に行き渡らせるキャラです。
web版でもセリフに関しては上記(同質化)のような悪い部分はあれど、キャラクター的に元からそれに近い喋り方と舞台転換である程度軽減されていましたが、ユノーに関してはキャラ崩壊のレベルで、登場時間も長いのでより強調されます(主人公のしゃべりも若干鬱陶しいのもあって)。
さらにユノーの登場で主人公のストイック感や読者目線からの頼りがいはなりを潜め、他にも必要のない説明ゼリフ、相の手など、結構頻繁に水を差されます。
あとはweb版との物語の変更点ですが、ヒロインとの関わり方はweb版の方で十分だったので書籍版は余計ですし(プロローグが冗長になった)、見所をごっちゃにしたため主人公含め登場人物の驚きなどのリアクションも流されて薄味になってしまっている。
現在書籍では2巻まで読みましたが、web版よりも良いところが出るとすれば2巻以降か、もしも続いているようならひと段落した後にはweb版よりは希望が持てるかもしれません。
自分としては物語のひと段落あたりまでは読もうかなと思っています。☆3.4。web版はひと段落までで☆3.9~4.3くらい