ネタバレ・感想あり策士な側近と生真面目侍女 これがわたしの旦那さま外伝のレビュー

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286頁 不遇なヒロインが好きな方にオススメ
ネタバレ
2020年1月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 外伝の元となる作品を未読です。こちらの外伝を読んで、原作も絶対買おうと思いました。
不遇を受けるヒロイン、ヒロインとヒーローのすれ違い、片思いに悩むヒロイン……全てが自分の好みでした。
元々、ヒロインは愛妾に対する良くない噂を間に受けて、仕えるべき愛妾に良い態度ではなかったんですね。そんな中、愛妾の食事に薬が盛られ、自分が盛ったわけではないけれど失態を犯したヒロインたち側仕えは解雇に。から始まるストーリーでした。
ヒロインの不遇の原因の一部はヒーローが作ったもので、それを知ったヒロインの心境は切なくて読んでてハラハラしました。
ヒーローは笑顔の仮面を被る策士なので本音は言わないしすぐはぐらかすし、そういうところもヒロインが誤解したり諦めたりする原因なのですが、なかなかヒロインに信頼して貰えないところは胸がすきました。
収まるべきところに納まっていく物語は小気味良かったです。
SSで元となるお話の王×王妃(愛妾)のお話がありましたが、原作履修前なのでこちらは未読です。そのあとのSSは短いながらも幸せが詰まっていてとても良かったです。
原作を読んだ後に読むのが1番楽しめるかなと思います。原作のネタバレてんこ盛りだったので。
こちらの作家さんは、以前「王妃のプライド」でお世話になり、そちらの作品もとても良かったです。苦しいくらいヒロインを突き落として幸せにする、という物語がお好きな作家さんなのでしょうか。自分もそういう話が楽しめるタイプなので、こちらの作品も楽しめました。そしてヒロインは厳しい環境でも共感できるくらい性格が良い。自分の事を馬鹿だと認める聡明なヒロインも共通した特徴ですね。
原作もこれから読みます。こちらの外伝から、原作もヒロインが厳しい立ち位置に立たされるのが読み取れるのですごく楽しみです。
この作家さんのほかの作品も読んでいこうと思いました。
本編を読んでから読んだ方が良い
2020年11月15日
本編の背景もわかって楽しくよみました。
本編のヒロインも、こちらのヒロインも、思い込みとすれ違いでじれじれさせてくれますが、ハッピーエンドなのでそれも良し。
あとは、カチュアとシュエラの弟がその後どうなったのかを知りたかったです。
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