このレビューはネタバレを含みます▼
人の心の奥底に潜む嫉妬や執着、後悔といった感情が、じわじわと破滅へ傾いていく過程を描いたホラー短編集
怪異そのものの恐ろしさ以上に、誰の中にもあり得る負の感情が増幅されていく描写が生々しく、読後に不穏な余韻を残す‥
収録作はいずれも救済よりも転落に重きを置いており、胸が塞がるような結末が続くため、人を選ぶ一冊
一方で、日常と異常が地続きになっている感覚の描き方は見事で、気づけば物語の深みに引き込まれます
恐怖だけでなく、人間の弱さや醜さまで容赦なく映し出す作風が印象的👌
後味の良い物語を求める人には厳しいものの、心の闇を描いた濃密なホラーを味わいたい人にはお薦め