まだ2巻までですが、異世界転移モノの中では面白い方だと思います。ただまずイラストが稚拙なことが残念。絵柄は綺麗なんですが、人物の描き分けが出来ていないことと、絵師の方はちゃんと本文読んでるのかな?と思わされる描写があること、構図が微妙だと思うものが多いこと。素敵とは言い辛く、イラストを楽しみに出来ないことが本当に残念。
また肝心の本文ですが、ストーリーは面白いのですが、いかんせん心理描写が足りないことが多くてキュンキュン出来ません。心が読める陛下に花が躊躇い無く触れられるのも、花の気持ちの描写が無かったので全く共感できませんでしたし、惹かれ合っていく描写も足りないと言わざるをえませんでした。陛下側の方がまだ納得できる描写。花いつのまにか陛下のこと大好きだな?ポカーン…という感じ。
イケメンだらけの世界設定はただの願望、花の賢い設定もただの設定として飲み込まなければいけない事象で、具体的な事件はほぼありません。あったとしても、え?これで賢いってことになるの?ポカーン…です。
陛下のかっこよさや溺愛ぶりは良いので、そこにキュン出来れば読めると思います。
合本版4巻分、値引き+クーポンで半額以下で買えましたので納得していますし、続きも読むとは思いますが、定価で買っていたら納得できなかったかもわかりません。
あとは好みだと思いますので試し読みから続きが気になる方は購入しても良いのではないでしょうか。
追記 3巻途中まで読みましたが、もういいかな。キャラ立てたいのでしょうが、そもそも陛下に敬語なのに、ヒロインの悲鳴がおかしいことに違和感を感じ始めました。唐突に陛下に溺愛されるターンがちょいちょい追加され、テンポが悪いです。ここまで頑張って読んだので、最後が気にならないと言い切れるほどではないですが、もう余程気が向かなければ続きは読まないと思います。