俺ももうすぐ50歳。会社でそれなりのポジションまで登ってきたのはいいけれど、職場では毎日、すごい重圧。下からは突き上げられるのに言うことは聞いてもらえず、上からは無理難題。親会社も好きなことばっかり言ってきて、関係各社はうちを食い物にしようと虎視眈々と狙われている。損得勘定だけの人間関係にはうんざりしていた。
そんなとき出会ったのがアレンと彼を取り巻くどこまでも彼を愛し、信頼する人々の物語。数多の女性たちの深い深い信頼を勝ち得、男性たちもその男気に惚れ抜く。誰かの正義は誰かの敵だから、当然熾烈なまでの敵意も向けられるが、味方がいない俺の現状からすれば、まばゆいばかりの愛されキャラ。見ていて本当に癒やされます。第二部は少し辛い目にあっていたけれど、またまた、ありえないような立ち場のすんごい方々に深く愛されて、羨ましいにも程がある。
この物語はどこまでも甘い繊細な砂糖菓子のよう。この甘さが、あなたの心を癒やしてくれます。