育った環境も、住む世界も異なる2人が関わることで、様々な化学反応が起こっていく物語。hシーンもありますが、回数も少なく、割と淡々としています(エロを重視される方には物足りないかも)。ハルが、想像以上に泣き虫で甘えたで、尚且つ、感情任せの言動をとることに、いくら年下と言えど「ガキかよ…」と思ってしまいました。しかし、何処か薄い壁があり、煮え切らない冬馬に対して苛立ちつつも、いつゲイであることが世間に露見しないかと恐れている自分も似たものだと気づくことで、深く後悔している姿は不器用だけど純粋に思えました。それは、他人に甘えることや頼ることが出来ない冬馬も同じで…。そんな2人をそっと応援したくなる作品でした。また、作中には、能楽について専門的な言葉を用いる場面が何度かありますが、解説もあり、そこまで困ることは無いと思います。ただ、舞に関する言葉の表現(言い回し)が少し難しいな…と思う箇所もありました。まぁ、それは私の語彙辞書がスッカスカで勉強不足なのと、感受性の低さが原因なんでしょうが…😓