このレビューはネタバレを含みます▼
江戸時代の御家人から旗本に成り上がろうとする主人公・片岡直人が徒目付という監察官のような仕事で出会う事件とその謎に迫る物語です。
そもそも無役から幕府の役目に付くのが大変なことで、要はコネしかない時代だからひたすらそれを求めて若者が右往左往する姿は現代の就活よりよほど厳しく運任せのように感じます。
役に付けば付いたで上下の関係はがっちり決まっており、才能を発揮するのが難しい。ただ、ひたすらお家大事に事なかれ主義に徹する気持ち分かります。
逆に言えば、才の無い大多数にとっては生きやすい世界かも・・・