このレビューはネタバレを含みます▼
現代ならば東京の一等地の不動産を購入するのにかかる金額が膨大になることも当たり前の時代になっていますが、ではその今の東京の前身である江戸の場合はどうだったかというと、幕府と武士や町人、その他の住人たちによるそれぞれの壮絶な土地争奪ドラマが存在していたということを知りました。土地を自分のものにしようという人々の意識が強いのは、昔も今も同じことのような気がします。近世から現代までの江戸の不動産事情を概略化して分かりやすく説明している点が特徴で、江戸の歴史の勉強にもなります。