時間、ひと、想い……それらの繋がりがとても大切に描かれているお話です。
記憶力に関する重い障害を負ってしまった入所者と泣き虫で優しい介護士。絶望的な日々の中、ふたりが重ねた時間から生まれる想いと現実に胸がキュッと締め付けられます。
そんな時、タイムスリップというありえない「奇跡」が起こる。でもそれは単なる「奇跡」ではなく彼らが重ねた時間、周りの人々の想い、そしてただ純粋にそのひとを想う気持ち……それらが繋がり起こったものだと感じられました。
エロシーンはほぼなし。情景描写(施設の風景、料理など)はとても繊細で臨場感溢れています。
心情を大切に描かれているお話が好きな方、BLに触れたことのない方にもおすすめできる作品だと思います!