ネタバレ・感想あり八月三日【イラストなし】のレビュー

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純粋な想いと繋がりが「奇跡」を起こす……
2020年6月5日
時間、ひと、想い……それらの繋がりがとても大切に描かれているお話です。
記憶力に関する重い障害を負ってしまった入所者と泣き虫で優しい介護士。絶望的な日々の中、ふたりが重ねた時間から生まれる想いと現実に胸がキュッと締め付けられます。
そんな時、タイムスリップというありえない「奇跡」が起こる。でもそれは単なる「奇跡」ではなく彼らが重ねた時間、周りの人々の想い、そしてただ純粋にそのひとを想う気持ち……それらが繋がり起こったものだと感じられました。
エロシーンはほぼなし。情景描写(施設の風景、料理など)はとても繊細で臨場感溢れています。
心情を大切に描かれているお話が好きな方、BLに触れたことのない方にもおすすめできる作品だと思います!
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んー…
ネタバレ
2020年3月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 某サイトでも賛否あったので、少し不安はありましたが、これはちょっといただけないラスト。。。冒頭からタイムワープ設定だったので、ご都合ファンタジーは承知で読んだのですが。メインで語られてきた、記憶障害の白崎さんと介護師の主人公との、積み上げた日々が………ラストのどんでん返しで、『なかったこと』になってるー!!
えー……!!
個人的に、サクサク読めない感じの進行でラストに行き着くまでにもすごく時間がかかりましたが、ラストがこれかい……奇跡という名の台無し感。。。
これはないわ。これはない。
記憶障害は深刻で、そこから救いたかったのはわかる。治療しても改善が見込めない現実が辛いのもわかる。
でも、ふたり、頑張ってきたじゃん!馴れ馴れしくて入れ込み過ぎの介護士で、ちょっとオトナとしてどうかとは思うけれど、でも、積もらないなりに、積み重ねてきたじゃない!
なんで「そもそも起こらなかった」ことにする……。がっかりだよ。
本当に、現実社会で、記憶障害に悩む人がいることを思うと、彼らや関係者には幸せな未来を見いだせないと言ってるようで、腹立たしさすら感じます。
ファンタジーならファンタジーで、もっと色々、これまでの日々まるごと救済すること、できたでしょうに。。。
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作家名: たろまろ / 苑生
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: プランタン出版
雑誌: プラチナ文庫